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SSI工法

SSI工法は、塩分吸着剤を含む防錆材・断面修復材を使用する補修工法です。塩分吸着剤は、塩化物イオン(Cl⁻)を吸着し、代わりに亜硝酸イオン(NO2⁻)を放出する性質があります。塩化物イオンは、鋼材の酸化被膜を破壊して鋼材腐食の要因となり、亜硝酸イオンはアルカリシリカ反応の吸水膨張を抑制する効果があります。
また、塩化物イオン吸着作用は、断面修復箇所の周辺にも効果があり、断面修復箇所と周辺の未補修部との電位差によって生じる再劣化も抑制することができます。

施工例

SSI工法は、塩害環境下にある鉄筋コンクリート構造の補修工法であり、その多くは中性化と塩害による複合劣化が進んだコンクリートの補修方法として提案しています。塩化物イオンの吸着作用により、鉄筋コンクリートの劣化程度によっては、鉄筋表面までのはつりで補修可能な場合もあり、鋼材背面まではつりが必要となる他の工法と比較すると、大幅な補修数量の低減が可能という特徴があります。

施工担当者
佐藤 元紀

名称 市道新津1-31号線(覚路津大橋)補修工事
施工地 新潟県新潟市秋葉区覚路津地内
発注者 新潟市
設計・監理 五十嵐建設工業株式会社
着工年月 2020年3月
竣工年月 2020年7月
規模 断面修復工事 1.9㎥